脂肪吸引についてしっかりと調べて納得のいくクリニックを選ぶブログ:03月30日
ボクの父親は膵臓ガンになってしまった。
もって6ヶ月とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、ボクは全然実感がなかった。
ボクは、父親が風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「体が丈夫なだけが自慢だ」
と父親自身も常々言っていた。
そんな父親がガンだなんて…
ボクはお母さんが嫌いだけど、父親は大好きだ。
ボクが高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
お母さんはつぶしがきかないと言って反対していたけど、
父親はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
ボクにとって、父親は良き理解者だったのだ。
1日1日と、
日ごとにやつれていく父親を見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
ボクは父親が楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
二週間個展をさせてくれると言ってくれた。
ボクは、大好きな父親の写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父親は「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられた父親を撮影した。
父親が営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父親を写真に撮った。
父親が亡くなって、ボクは父親の写真展を開いた。
ギャラリーに訪れた父親の常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、父親との思い出を語ってくれた。
写真はボクと父親との共同作品になったと思う。
お母さんとの関係も少しずつよくなってきている。
ボクは父親のお子様に生まれて、
本当に良かったと思う。